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創り手をめぐる「Roots of wamca」#04 洋ハーブ農家さんが、ハーブを育て続けるために工夫していること

創り手をめぐる「Roots of wamca」#04 洋ハーブ農家さんが、ハーブを育て続けるために工夫していること

wamcaのハーブブレンドには、伊吹山の薬草だけでなく、ラベンダー、レモングラス、スペアミント、レモンバームなどさまざまな植物が使われています。

今回お話を伺ったのは、約14年前からラベンダーを育てている洋ハーブのつくり手。

特にラベンダーは、見た目の美しさとは裏腹に、湿気に弱く、日本の気候の中で育てるには難しい植物だといいます。どのように育て、収穫し、香りを残していくのか。wamcaのブレンドに使われるハーブの背景を伺いました。

ラベンダーを育てる場所には、「風」が必要だった

もともとはサラリーマンをしていたというつくり手。定年が近くなった頃、「鶯が鳴くようなところに行きたい」と思い、田舎へ。ハーブが好きだった奥さまの影響もあり、ハーブを育て始めたのがきっかけでした。

ラベンダーを育てるうえで、特に難しいのが湿気です。そこで、この土地の特徴である風が、ラベンダーを育てるうえで重要になります。この場所は扇状地にあり、風がよく通る場所。一方で、もともとは田んぼだったため、ラベンダーを育てるための土壌にしていくことも簡単ではありませんでした。水はけをよくすること、雑草を取り除くこと、冬の養生。気温も以前とは変わり、昔は6月中旬頃だった開花時期が、現在では5月中旬頃に早まってきました。

 

「咲かせる」だけではない。ラベンダーと向き合う日々

ラベンダーは、同じ畑の中でも花が咲く場所と咲かない場所があります。春から夏にかけて花を咲かせることだけなら誰でもできます。その後、秋と冬を越えて、次の春にもまた花を咲かせるための手入れが難しく、重要なのだといいます。それでも、なぜラベンダーを育て続けるのでしょうか? 答えはシンプルでした。

「満足していないから。」

なかでも、花が咲く直前のラベンダーが一番きれいだといいます。日本ではラベンダーは観光農園として育てられることも多い一方、ラベンダーを商業用として栽培する農家は多くありません。湿気に弱く、日本の夏や梅雨を越すことが難しいからです。一時期は観光農園も営み、新聞の一面に掲載されたことも。この地域ではラベンダーを育てる農家が少ないこともあり、毎年シーズンになると多くの人が訪れていました。

 

摘んだ瞬間から、香りを残すための時間が始まる

ハーブは、育てるだけでは終わりません。収穫した後、どのように扱うかも大切です。

ラベンダーは、収穫したら出来るだけ早く乾燥室へ入れます。午前中に摘んだものは、昼一には乾燥へ。そして、時間をかけてじっくり乾燥させていきます。

また、乾燥させたラベンダーは、乾燥後に茎から花穂を落とし、混じった葉や細かい茎等をピンセットで取り除く。この作業は、ご主人が一つひとつ手作業で行っています。

植物を育てるところから、収穫し、乾燥させ、きれいな状態に整えるところまで。ラベンダーがハーブとして届くまでには、たくさんの手間がかかっています。

 

ラベンダーだけじゃない。畑で育つ、さまざまなハーブ

育てているのはラベンダーだけではありません。エルダーフラワー、ローズマリー、レモングラスなど、ハーブを育てています。エルダーフラワーは、花だけでなく、実であるエルダーベリーも収穫します。それぞれの植物によって、必要な手入れも違い、冬を越すための養生も必要になります。

どの植物にも同じように手をかけるのではなく、それぞれの性質を見ながら育てていく。その一つひとつの積み重ねが、wamcaのブレンドに使われるハーブにつながっています。

 

植物の香りを、できるだけそのまま届けるために

ラベンダーを育てる中で大切にしているのは、植物が持つ香りをできるだけ残すこと。そのために、収穫するタイミングを考え、摘んだらできるだけ早く乾燥させ、時間をかけてじっくり乾燥させる。そして最後には、人の手で状態を確認していく。華やかに見えるラベンダーも、その香りが届くまでには、土や天候、植物の状態と向き合う時間があります。

wamcaのよもぎ蒸しで感じる香りの中には、そんな植物とつくり手の時間も詰まっています。一つひとつのハーブがどこで育ち、どんなふうに収穫され、どんな手をかけて届けられているのか。知ってから香りを感じてみると、いつもの30分が少し違って感じられるかもしれません。

植物の香りと、その向こうにあるつくり手の時間まで。それも、wamcaが届けたいもののひとつです。